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メゾン・エ・オブジェ2024へ行ってきました
世界三大インテリア見本市
メゾン・エ・オブジェ2024へ行ってきました
投稿日:2024年2月29日 | 最終更新日:2024年5月7日
フランス・パリとドイツ・フランクフルトにてインテリアの展示会が開催されました
2024年1月にパリ・ノールヴィルパント見本市会場にてメゾン・エ・オブジェ・パリ(Maison&Object Paris)が開催されました。
メゾン・エ・オブジェは世界最大級のインテリアとデザインの国際見本市で、世界各国から様々なブランドやメーカー、そしてバイヤーが集まります。
開催期間は2024年1月18日から1月22日までの5日間。その間の来場者数は8万人以上、出展者は2500社以上にも及びます。
30周年の節目を迎える今回のテーマは「TECH EDEN(テック・エデン)」。
未来志向のバイオフィリア(自然への愛)に注目し、
テクノロジーと自然が再び調和を見つけた世界をテーマに開催されました。
今回、私たち横浜ディスプレイミュージアムのバイヤーチームは商品の買い付けと新規メーカーの開拓、
ディスプレイ視察のために展示会に参加してきました。
世界から注目が集まる展示会の様子をレポートします!
開場前なのでまだ人はまばら。。
長距離フライトの疲れが抜けていませんね……
東京ビッグサイトどころではありません。
そしてなんとこれが8ホールもあります・・・!
事前に計画を立ててスタートです!
メゾン・エ・オブジェ 会場レポート
メゾン・エ・オブジェとは、メゾン(家)という名の通り家に関する生活空間を彩るインテリア・オブジェの展示会です。
さらに似ているカテゴリーのブースでもそれぞれディスプレイに違いがあり、
商品の見せ方や什器の使い方、壁紙や照明など……様々な視点で非常に参考になります。
オランダ・ドイツ・ベルギー・チェコ・スウェーデン・デンマーク、その他にも
ヨーロッパ中からたくさんのメーカーが集まります。
それぞれの国やメーカーごとの特徴を見ることが出来てとても興味深いです。
こちらは東欧チェコから出展しているそうです。
アイアン製のフラワーベースが豊富でした。
ブース内の装飾は生花のグリーンで統一されており爽やかな印象。
春~夏ディスプレイの参考にしたいです。
こちらはファブリックメーカー。
商品のラグやクッションとともに家具や雑貨も組み合わせたコーディネートが可愛い!
ラグジュアリーな雰囲気のクッションがたくさん吊り下げられています。
パッと見て「クッションを扱っているメーカーだ」と分かるブースづくりです。
フレグランスメーカーのディスプレイ。
ブース全体の照明を落としつつ、フォーカルポイントにはしっかりライトを当てています。
別のフレグランスメーカーではウニのような不思議な照明が吊り下げられており、
商品やブースディスプレイは白と黒のみで統一。
コンセプトが一目で感じられるブースでした。
日本の要素が混ざったジャパンディスタイルのテーブルウェア提案。
大型の盆栽を発見。かなり目立っておりたくさんの人が写真を撮っていました。
こちらはマグノリアの人工樹木でしょうか?
奥のフラワー装飾もちょっぴりアジアンな雰囲気。
桜の人工樹木は……クオリティは普通かも。
海外ならではの大きな器が勢ぞろい
こちらは大型プランターのメーカーです。
日本ではあまり見かけませんが、ヨーロッパではトピアリー仕立てが定番なのですね。
ブリキ製の花器はかなりビッグサイズ!
お正月ディスプレイなどに使えそうです。
他にもサイズの大きい器が充実。海外スケールを実感します。
日本国内メーカーでは大きなサイズの器は少ないですが、
メゾン・エ・オブジェ内では様々なメーカーブースで見かけました。
さらに枝物を入れてのディスプレイが多かったです。
大型の器は今後横浜ディスプレイミュージアムでもヨーロッパメーカーからの直輸入品で扱いを増やしていく予定です。
横浜ディスプレイミュージアムでも取り扱いのある、オランダのPTMDも出展していました。
こんな変わった形も。
ホテルや商業施設、空港など広い空間向けの商品展示でした。
フェイクグリーンや樹木を入れても良さそうです。
魅力的な住空間ディスプレイ
住空間のコーディネート提案も豊富でした。
日本の展示会に比べてブースが広く、ソファも5~6人掛けの大きなものばかり。
またテイストごとに壁で仕切りを作っているので、
ミラーやアートパネルを飾ったり壁面を使ったディスプレイも見やすく感じました。
実際に家具に座って商談している人たちも多く見かけ、心地よい時間が流れていました。
ゆったりくつろげるリゾートスタイルが人気のようです。
ひときわラグジュアリーなブース。
まるで高級ホテルのロビーみたいです。
展示会場の中とは思えない豪華なブースが多く、
各企業のメゾン・エ・オブジェへの力の入れ具合が感じられます。
商品だけでなく空間そのものを提案しているため、こちらも実際に飾るイメージが湧きやすいです。
最近お洒落なショップで見かける形が湾曲しているミラー。
まだまだ流行は続きそうです。
オブジェはサイズ違いを並べて置くことを想定して、
メーカー側も2サイズ~3サイズ展開で作っていることが多いです。
トレンドカラーのグレージュが使われています。
落ち着きある色味で取り入れやすいですね。
つやのないマットな質感のインテリアも多く、トレンド要素の1つのようでした。
形や色味がどこかミッドセンチュリーな雰囲気を感じさせます。
メゾン・エ・オブジェ KERSTENのブースへ
こちらはオランダのインテリアブランド「KERSTENカーステン」。
横浜ディスプレイミュージアムでも取り扱っているメーカーです。
横浜ディスプレイミュージアムでは年間で約4回直輸入しています。
トレンドを抑えつつユニークでオリジナリティあるラインナップが魅力でお客様からの人気も高いです。
KERSTENは会場の中でもかなり広いブースサイズ!
メーカーロゴも遠くからよく目立っていました。
日中はたくさんのお客様で混雑するそうで、
私たちは会場オープンと同時に向かいじっくり見させていただきました。
テーマごとに商品構成されているのですが、定番として人気が高いのがベージュカラーをベースにした北欧スタイル。
落ち着いた色味ですが、ねじりの入ったデザインだったり素材がそれぞれ異なっていたり、見ているだけでも楽しいです。
オブジェは大小2~3サイズで作られているものも多いので、飾るときに高さのアクセントが出しやすく、
ついシリーズで揃えてしまいたくなります。
くすみグリーンの器と合わせるスタイリングが爽やかで新しさを感じました。
蓮の葉やフジツボモチーフのオブジェのような花器は注目度が高くおすすめだそうです。
形温かみのあるマルチカラーコレクション。
どことなく懐かしい雰囲気を感じます。彩度が抑えめでインテリアにも取り入れやすいシリーズです。
アーチ垂れ壁風什器が可愛いです!
照明も素敵です。残念ながらオーダーはできませんでした。
プラグが海外仕様で、日本のタイプに変更するには様々な面でハードルが高いため難しいのです……
一方で最近はまぶしいくらいビビットな色づかいの商品も人気上昇中だそう。
ミラーボールがギラギラ光り、まるでディスコのようです。
これまでにない新しいデザインとコーディネートが斬新で面白いです。
意外にもこのコーナーが一番の賑わい!
海外のバイヤーの方々新しいコーディネート提案を求めているようでした。
鮮やかな色とシノワズリデザインの組み合わせは何とも新しいですね!
あわせる植物が赤と黄色のグズマニアなところも最高です。
この組み合わせは真似してみたいと思います。
オーダーの様子です。組み合わせや実際に並べた時のサイズ感を考えながら選んでいます。
メーカー側の商品コーディネートが素敵なので、
時には「この棚の商品全て注文します!」という時もあります。
お客様からよくある飾り棚の高さや使いやすいオブジェの大きさを伺うことも多いのですが、
こういった商品セレクトの時に非常に参考になっています。
チームYDMで記念写真!
今回はKERSTENの社長さん(左から2番目)が新商品や人気商品などをご紹介くださりました。
先ほどのディスコシリーズも社長一押しとのこと!
そしてKERSTENさんからお土産もいただきました。
横浜ディスプレイミュージアムでは6月に展示会を開催予定なのですが、
そこでご来場のお客様へお披露目できるよう準備中です!
どうぞお楽しみに!
メゾン・エ・オブジェ まさにデザインの祭典
デザイン、インテリア界のパリコレともいわれているメゾン・エ・オブジェ。
会場を歩くだけで、見たことのないユニークな製品たちが次々と現れてきました。
「ナイスアイデア!」というものから「何に使うんだ?」という不思議なものまで。
独特な感性に刺激を受けました。
このアート……
お皿とグラスを張り付けてできているんです!
壁紙が障子になっており影を映しています。
シンプルな商品だからこその演出ですね。
ぬいぐるみでできた椅子と、アニマルの顔が飛び出ている器……
独特すぎる世界です!
貝殻からできているタイルの展示。
こちらは紙から作られたスツール。
お花のような照明はまるでおとぎ話に出てきそう!
な、なんだこれー!
世界史の教科書にでてきそうなやつでは……?
このあたりは骨董屋さんたちが出展している模様。
博物館に展示されていそうなものですよね……?
あまりにスケールが大きすぎて笑ってしまいます……
中東から絨毯屋さんが出展。
ここは特に異国情緒漂っていました。
世界各国からユニークな商品が集められ、まさしく世界最大級の国際見本市でした。
メゾン・エ・オブジェまとめ
丸2日間に渡って会場のほぼ全てのブースを見てきました。
メゾン・エ・オブジェは空間演出に力を入れており、
メーカーごとにそれぞれの個性を出しながらうまく編集しディスプレイ提案をおこなっているように感じました。
商品を見せるだけでなく、どう使ってもらいたいかどんなシーンに合うかが一目みて伝わります。
これが他の展示会とは違うメゾン・エ・オブジェの特色なのだろうと思います。
横浜ディスプレイミュージアムでも店内約300か所にVPやPPを作りディスプレイ提案に力を入れているので、
様々な商品とそのディスプレイ手法は私たちのお店づくりにも非常に参考になりました。
そしてメゾン・エ・オブジェはKERSTEN以外にも、今回初めて出会った複数のメーカーへオーダーをかけてきました。
これまで直輸入したことのない国の商品も展開予定です。
自信を持っておすすめできる魅力的な商品ばかりで、皆様にお見せできるのが待ち遠しいです。
メゾン・エ・オブジェのミニ版が横浜ディスプレイミュージアムにやってきますよ!
どうぞお楽しみに!