私たちの生活に欠かせない『色』。毎年発表されている流行色は、世界的な時代背景やその年の希望などさまざまな背景から選ばれているそうで、今やSNSや毎日着ている洋服、お部屋のインテリアから空間ディスプレイにいたるまで、日常的に寄り添う存在として重要となっています。流行と聞くと流行に敏感な人だけが必要な情報だと思いがちですが、さまざまな業界でも参考にしていて日常的に使う商品やメディアで使うサインなどにも活用されている場合もあるようです。さて『今年の色』は毎年色に大きな影響を与える2組織である「PANTONE」と「JAFCA」から発表されます。（正確には前年の12月ごろに発表）今年の色はどんな色なのでしょうか？

PANTONE（パントン）：アメリカ合衆国に本社がある色見本の企業

パントン社の選ぶ2023年のトレンドカラーは、Viva Magenta（ビバマゼンタ） 「テクノロジー時代においてのインスピレーションから自然の力を想起させ精神に活力を与え、内面の強さを構築する手助けをするカラー」PANTONEのエグゼクティブ ディレクターであるLeatrice Eiseman氏のコメントですが、なかなかパンチのある鮮やかなビビッドトーン。

JAFCA（日本流行色協会）：カラーデザインの向上を目指す日本の一般社団法人

JAFCAが選ぶ2023年のトレンドカラーは、Luminous Yellow（ルミナスイエロー） 「長引く新型感染症や国家間の争い、環境汚染などの不安な状況下でも心に落ち着きをもたらす色として選出。刺激が強い光を放つデジタルデバイスが欠かせない日常において、デジタル表現やデザインのヒントをもたらす可能性を秘めたカラー」こちらは淡い優しさが感じられるペールトーン。

色を選ぶ基準には時代背景や社会情勢など色のもたらす効果が配慮されて選考されているんですね。躍動的な強さを感じる色ビバマゼンダと落ち着きのある優しいルミナスイエローは一見すると対照的な色ですが、2023年を象徴するカラーとして注目してみるのも良いですね。